←  一覧へ戻る

【必見!】エコキュートの基礎知識+6大メーカーの機能を紹介!家族にぴったりのエコキュートはどれ?

住まいをオール電化にする際や、光熱費の削減を考えた時に「エコキュート」という選択肢があります。

昔の家はガスでお湯を沸かす給湯器が標準でしたが、現在は電気温水器である「エコキュート」の需要が非常に高まっており、みなさんの周りにも自宅にエコキュートを設置している方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エコキュートの基礎知識や選び方、新規導入or買い替えをご検討中の方のために、大手メーカー6社のエコキュート最新機能をご紹介します!

エコキュート基礎知識

まずは「エコキュートとは?」という基礎知識から。

エコキュートは、電気を使ってお湯を沸かす「電気給湯器」のひとつです。

エコキュートの最大の特徴はその名の通り「エコ」であることで、空気中の熱を利用してお湯を沸かすことができるというとても省エネな機能です。

空気中の熱を利用するため通常の電気給湯器よりも少ない電気でお湯を沸かすことができるため、光熱費の削減に繋がります。

また、貯湯ユニットに沸かしたお湯をためておくことができるため、電気代の安い時間帯(夜間など)に沸かしたお湯を使うことができることも光熱費を削減できるポイントです。

基本的なエコキュートの選び方

エコキュートの基礎知識はわかったけど、どうやって選べばいいの?とお思いの方に、基本的な選び方を解説します。

グレード(タイプ)の違い

エコキュートには大きく分けて3つのタイプがあります。

・フルオートタイプ
・セミオートタイプ
・給湯専用タイプ

上から順にグレードが高く、導入費用も高額になります。
(各メーカーによって名称やラインナップは異なります。)

もちろん、金額だけではなく以下の様にしっかりと機能性に違いがありますので、予算面とあわせて、家族にとってどういった機能が必要なのかを考慮して選びましょう。

・フルオートタイプ
最上位タイプとなるフルオートタイプは、その名の通りすべての機能を持ったエコキュートです。

自動湯はり(ボタンを押すと決まった量のお湯を溜める)、追い炊き、自動保温という便利な機能に加えて、お湯が減ると自動でたし湯までしてくれます。

・セミオートタイプ
セミオートタイプのエコキュートは、自動湯はりを行うことができますが、追い炊きや自動保温機能はありません。ボタン一つで高温足し湯はできるため、「追い炊き」「自動保温」に比べると、光熱費を抑えることができます。

・給湯専用タイプ
給湯専用タイプは、上記二つのタイプとは大きく異なり、「自動やボタン一つで何かができる」という点をなくした最もシンプルで安価なモデルです。蛇口をひねるとお湯が出てくるという馴染みのあるタイプですので、時には止めることを忘れていてお湯が溢れてしまう…という現象も起こり得ますがエコキュート買い替え(導入)の予算や光熱費のランニングコストを考えた時に、それほど多機能性を求めていないのであれば、給湯専用タイプを選ぶという選択肢がベストな場合もあります。

使用人数(タンク容量)による違い

エコキュートは、お湯を沸かして貯湯タンクにためておいたものを、入浴時に使用します。そのため、使用人数が多い場合には貯湯タンクの容量が足りなくなる=お湯が出なくなるということになります。

一般的なエコキュートのタンク容量は「370L」・「460L」・「550L」の3つ。それぞれに以下の様な選び方の目安があります。

・タンク容量370L
3~5人家族におすすめ。

・タンク容量460L
4~7人家族におすすめ。

・タンク容量550L
7人以上の大家族におすすめ。

住んでいる地域による違い

エコキュートは屋外に設置するもののため、外の環境や気温の影響を受けます。日本全国どんな場所でも効率よくお湯を沸かすために以下のような3つのタイプに分けられています。

・一般地向け
最低気温が-10℃までの地域向け。日本のほとんどの地域がこれにあたりますね。

・寒冷地向け
最低気温-25℃までに対応したタイプ。山間部や東北・北海道などの地域に対応しています。

・臨海地向け(耐塩害仕様・耐重塩害仕様)
海までの距離が約300m~1km以内である場合は耐塩害仕様、約300m以内であれば耐重塩害仕様を選んだ方が良いとされています。

【2021年版】エコキュート大手メーカーごとの特徴

エコキュートを販売しているメーカーは主に大手6社。
エコキュートのモデルはたくさんあり、その特徴をすべて知ろうと思うのは大変です。

そこで今回は、主要メーカーのパナソニック・ダイキン・三菱電機・コロナ・東芝・日立の各エコキュートの特徴をまとめてご紹介します!

(※当記事の掲載情報は2021年3月現在のものです。また、掲載している機能が搭載されている機種については各メーカーのHPをご確認ください。)

パナソニック

まずはエコキュート市場のシェアは約3割と、トップに立つパナソニックから。

・人の出入りを検知する「エコナビ」

「ひとセンサー」が浴室への人の出入りを検知することによって、入浴していないときは自動保温を抑え、入浴時には設定温度までお湯を加熱する「エコナビ」がパナソニック一番の特徴です。

フルオートでの自動保温による光熱費を節約する効果が期待でき、「エコナビ節約回数」も確認することができます。

・風呂温度を簡単調整できる「温浴セレクト」

エコキュートには設定ふろ温度があり、フルオートの自動保温はその設定温度に保たれます。パナソニックの「温浴セレクト」は初期設定で「あつめ42℃・ふつう40℃・ぬるめ38℃」の3種類が設定されており、スイッチを押して選ぶだけで家族の好みの温度に変更することができます。お湯の温度を冷ます時に通常必要なさし湯が不要で、節水にも繋がります。

三菱電機

つづいてシェア2位の三菱電機。

・お湯を清潔に保つ「キラリユキープ」

時間経過による菌の繁殖を抑えることで、お風呂のお湯をきれいに保つ「キラリユキープ」が三菱電機の大きな特徴。家族が多かったり、残り湯を洗濯に使いたいご家庭で気になりがちなお湯の「臭い」や「濁り」を抑制してくれるので、衛生的に使用することができます。

・ホットりたーん

残り湯の熱を翌日の湯沸かしに利用することで、必要なエネルギーを節約することができる「ホットりたーん」機能。電気代が安い夜間にお湯を沸かすとはいえ、「光熱費がもっと抑えられないかな」と考えている方にオススメです。

ダイキン

・温浴タイム

「あつめ・いつもと同じ・ぬるめ・さらにぬるめ」という4つの湯温モードが用意されており、たし湯・たし水をせずに設定湯温から1~2℃上下させることができます。配管内で冷めてしまったお湯が出てくることがないよう、常時お湯を循環させており、快適なお風呂タイムを過ごすことができます。

・マイクロバブル入浴

オプション機能ですが、ダイキンのエコキュートの魅力的な機能のひとつに「マイクロバブル入浴」があります。約0.005~0.05mmの泡(マイクロバブル)を浴槽噴出することにより、肌のうるおいや体のあたたまり効果を上昇させます。

コロナ

「業界トップクラスの高効率」を誇るコロナのエコキュート。

・コロナ快適ホームアプリ

外出先からスマートフォンを使用してお湯はりや湯はり予約ができる、エコキュートと連動したアプリ。帰宅後にお風呂が沸くのを待つことがない便利さに加え、離れて暮らす高齢の家族の見守りもできる安心感が魅力です。

・入浴サポート

子どもひとりの入浴時に安心なのが入浴サポートの「音声モニター」。ボタンを押すと、台所のモニターから最長で60分間浴室の音を聞くことができます。シャワーの音も聞こえる性能で、夕飯の支度をしながらなど、子どもの入浴を見守ることができます。

また、「ふろ一時停止機能」を使用して一時的に追いだき機能や高温さし湯機能をロックすることで、子どもが誤って熱いお湯を出してしまう危険からも守ることができます。

日立

井戸水や硬度の高い水道水にも対応できるのが日立の最大の特徴です。

井戸水などに含まれるカルシウムなどの堆積物に強く、他のメーカーではエコキュートを諦めていた住宅でも日立なら、というご家庭もあるのが強みです。

・貯湯ユニット「ウレタンク」

貯湯ユニットの中に隙間なくウレタンフォーム断熱素材が充填されているため、一度沸かしたお湯が冷めにくいのが特徴。しかも、省エネ効率がいいだけでなく

ウレタンフォームによって安定性が高まり、耐震性も上がっているという一石二鳥っぷりです。

・通常の1.6倍の速度「高速湯はり」

「いますぐにお風呂に入りたい!」という忙しい時間帯や帰宅時に便利なのが「高速湯はり」。通常180Lのお湯をためるのにかかる時間は約12分間なのに対して、高速湯はりでは約7分30秒と大幅に時間短縮が可能です。

東芝

・銀イオンの湯

東芝のエコキュートにおいて最大の特徴がこの「銀イオンの湯」。後から入る家族

が気になりがちな「残り湯のにおい」や「衛生面での心配」に対応し、銀イオン(Ag+)を発生させることでお湯を清潔・快適に保ちます。

残り湯を活用したい方や、配管内の汚れがきになる方にもおすすめ。

・光タッチリモコン

各メーカーのエコキュートリモコンの中で、異彩を放つのがこの東芝の「光タッチリモコン」です。給湯器のリモコンだとは思えないようなスタイリッシュさを実現しており、新築やリフォームで綺麗になったおうちの雰囲気を崩すことがないためおすすめです。

まとめ

さて、今回はエコキュートの基礎知識と主要なメーカー6社の製品特徴についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

上記の製品特徴についてはプレミアム仕様のみの機能であったり、オプション機能だったりもしますので、まずはお問い合わせください。また、「記事を読んではみたけど、やっぱりプロに我が家にぴったりのエコキュートを教えて欲しい」というご相談もお気軽にどうぞ!

かしこく選んで、快適なエコキュートライフを送りましょう!