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【徹底解説!】床のリフォームをするタイミングや方法を知ろう!

最近「歩くたびに床がきしむ」「フローリングの傷や汚れが気になる」など床の劣化を感じてしまうことはありませんか?そんな時には、そろそろ床のリフォームを考えたいものですよね。快適に暮らせるおうちを作るなら、リフォームは欠かせないポイントとなります。しかし、床のリフォームにはどのような方法があるのか、どのような種類の床材があるのかなどは気になるもの。そこで今回は、床のリフォームについての基礎知識を徹底解説いたします。

床のリフォームをするタイミングは?

床の張り替えの目安は15年~20年くらいと言われています。しかし、床が浮く、きしむなどの症状が出てきたらリフォームを考えてみるのも良いでしょう。

以下のような症状がでてきたらリフォームを検討してみましょう。

・床がきしむ
・床が緩んでいる
・大きな傷や汚れがある
・床を踏むと沈む、ふわふわする
・凹みや割れが目立つ
・床材に変色が見られる

床の傷や汚れとして目立ちやすいのは、テーブルや家具などを置いていた部分の床です。経年劣化によって、床は汚れたり痛んでしまうもの。しっかりと床のリフォームを行って、きれいな状態を維持しましょう。

床のリフォーム方法にはどんなものがある?

フローリングを張り替える時には、主に2つのリフォーム方法があります。それぞれ工法と特徴が異なりますので、目的に合わせて選ぶことが大切です。

①張り替え工法

古いフローリングを全て一度剥がしてから、新しいフローリングに張り替えるリフォーム方法を「張り替え工法」といいます。床材に関わらず一度床をすべて剥がすことにより、リフォーム金額が比較的高くなりがちですが、下地の痛みも確認しやすい工法です。

経年劣化により、床下地部分は痛みや腐食が起きていることもありますし、シロアリが生息している可能性も考えられます。「張り替え工法」を利用すれば、床の高さは変わることなく、しっかりと床の補強も行えます。

新築施工から約10年が経過していて、フローリングに劣化が見られる場合には、一度張り替え工法を行った方が良いでしょう。下地の確認も行えますので、確実に床全体のダメージが確認しやすくなります。

②重ね貼り工法

床を剥がずに上から重ね貼りをするリフォーム方法を「重ね貼り工法」といいます。上から重ね張りするだけなので、工数の短縮や費用カットに繋がるため、手軽にリフォームできることがメリットになります。

古い床材の上から新しくフローリングを貼り付けて重ねるため、1日かからずにリフォームできる場合もあります。「重ね貼り工法」でリフォームした場合は、二重床構造となるため、重ね張り用のフローリング材を選びましょう。

※通常のフローリングは厚みが12mmですが、重ね張り用は1.6mm~9mm程度の厚みの材料を用います。

床材にはどんな種類があるの?

床のリフォームと聞いて一番に思いつく床材はフローリング材だと思いますが、実はフローリング材意外にも様々な種類があります。また、フローリング材の中でも「合板材(複合フローリング)」と「無垢材」といった2タイプに分かれています。

ここからは、人気の高い床材のそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

フローリング

フローリングは、木材を加工した製品、もしくは天然木をそのまま用いた製品で、最も人気がある床材です。

薄い板を何枚か貼り合わせた合板の表面に天然木の薄板を貼り付けた「合板材(複合フローリング)」と、100%天然木を使った「無垢材」、その他印刷したシートを張るタイプがあります。また、素材となる木によってさまざまなタイプがあるのはもちろん、滑りにくく加工された製品などもあり、幅広いラインナップがそろっています。

中でも「合板材」は、耐水性・耐傷性に優れている、掃除がしやすい、色合いや木目のバリエーションが豊富など、どんなお部屋にも合わせやすく、手入れがしやすいのがメリットです。その一方で、「無垢材」は合板材に比べて汚れがつきやすく、傷つきやすい、メンテナンスにも手間がかかりますが、調湿性に優れ、天然木ならではの香りと肌触りを感じられるのがメリットです。

また、フローリングは素材となる木によって、それぞれ特徴にばらつきがあります。素材となる代表的な木をいくつかご紹介します。

・ウォルナット
ウォルナットはクルミ科の広葉樹で、古くから床材や家具の素材として使われてきた木のひとつです。色は濃く、落ち着きのある雰囲気が出せます。主要な材木の中ではトップクラスの堅さと耐久性があり、衝撃にも強いのが特徴です。

・ブラックチェリー
淡い木目となめらかな手触りが特徴の素材です。衝撃耐性は中程度です。

・メイプル
広葉樹の中でも堅くて丈夫な素材で、白っぽく爽やかな色合いが特徴です。和風テイストやナチュラルテイストのお部屋に使われることが多いです。

クッションフロア
クッションフロアとは、ビニール系シートの一種でCFシートとも呼ばれたりします。シートの中間層に発泡塩化ビニールを使うことで通常の床よりもクッション性が高いことが特徴です。

ビニール系のシートのため、水濡れに強くできています。水をこぼしても拭き取るだけで済むのでキッチンや洗面所などの水回り、食事をするリビングなどに使用されることが多いです。また、汚れたときは濡れた雑巾などで拭き取ればいいので、掃除やお手入れも楽です。デメリットとしては、耐久性が低いため、ある程度の期間で張り替えることを前提にしておいた方が良いでしょう。

タイル
タイルは耐傷性が高く、掃除も簡単にできるのがメリットです。また、1枚1枚並べるため、自由にデザインできる点でも人気です。

滑りやすい素材なので、滑りづらい加工が施されているタイプを選ぶといいでしょう。

足にふれたときの冷たさや、タイルとタイルのあいだに溜まる汚れが気になる場合は、床暖房を導入する、こまめに掃除するといった対策をするのがおすすめです。

カーペット
床材でカーペットを選ぶ何よりの魅力は、さまざまな素材、サイズ、カラーのバリエーションがそろっており、自分の好みに応じた製品を自由に選べることです。また、音が響きにくい、滑りにくく衝撃にも強いなどのメリットもあります。デメリットとしては、ダニが発生しやすい、汚れてしまった時にお掃除が大変などが挙げられます。


畳は昔から日本和室に使われるい草を加工した床です。和室のある家は以前よりもかなり減ってきましたが、最近では和室の良さが見直され、洋室を和室にするリフォームも増えています。和の趣や、調湿効果があり部屋を快適にしてくれるだけでなく、転倒してもケガをしにくいことから、こども部屋に敷いている家もあります。


天然の大理石や御影石などを床材にしたもので、高級感のある見た目が特徴です。

豪華な印象を与えるお部屋を作ることができるのが最大のメリットですが、高価で、水が浸み込みやすくジュースなどの色のついたものをこぼすとシミになりやすいというデメリットもあります。

人工大理石を選ぶことで、天然の物に比べて価格を抑えることができ、色やデザインの範囲もより広がりますが、人工大理石の素材はアクリル樹脂ですので、熱に弱いというデメリットがあります。

コルク
コルクはコルク樫の樹皮から作られた床材です。

コルクはワイン瓶をはじめとする密閉材や緩衝材として昔から使われてきた素材であり、天然のクッションともいうべき高い弾力性が特徴です。耐久性や吸音性、断熱性にも優れているため、床暖房やマンション用に防音性を高めた商品も多数売り出されています。

保温性があり、寒い日に裸足で立ってもひやっとしないので、お年寄りの居室などに好んで使われます。

リフォームまではしなくていいけど、床のイメージを変えたい!

さまざまな理由から、床のリフォームを検討することがあると思いますが、通常はこれまでにご説明した通り、「張り替え工法」や「重ね貼り工法」になります。これらはリフォーム業者に依頼をし既存の床材をすべて剥がし、新しい床材に張り替えるといった大掛かりな工事です。

しかし、「自宅のクッションフロアを床のフローリングに変えておしゃれな雰囲気にした」、「子供が成長するまでの間、フローリングに傷がつかないように保護したい」など、ちょっとしたリフォームの要望もあると思います。

そこでおすすめしたいのが「フロアシート」です。

フロアシートは既存のフローリングやクッションフロアの上に敷くだけで手軽に床のリフォームができるというフローリング材です。

床によって部屋のイメージや居住性は大きく変わります。手軽に床のイメージを変えたい際は、フロアシートを敷くだけという方法もありでしょう。

まとめ

床のリフォームの方法や床材についてご説明しましたが、いかがだったでしょうか?快適に暮らせるおうちを維持するために、リフォームは欠かせないポイントとなりますので、タイミングと施工方法をしっかり見極める必要があります。その際は、それぞれの床材に特徴があるので、どんな空間を作りたいのか、床材にどんな機能を求めているのかを考え、お部屋の用途や雰囲気を考えて床材を選びましょう。

株式会社おうち工房では、住宅のリフォームの施工や相談も承っておりますのでお気軽にご相談ください。